Perl入学式アドベントカレンダー18日目の記事です。
Perl入学式を受講していた初心者がYAPCにトークを応募し、採択された時の事についての記事です。
まずは前提となる簡単な自己紹介です。
- 2012年Perl入学式に受講生として参加。
- Perl入学式卒業後、2013年からはサポーターとして参加。
- YAPC::Kansai2017Osakaコアスタッフをしました。
- 社会人ですが、エンジニアではありません。
そして、YAPC::Fukuoka2017HakataでPerl入学式卒業生として始めてトークをしてきました。(その時の様子ブログ)
アイデア出し
YAPCのトークに応募したい!と考えて最初にする事は、何を話すかを決めることですね。話すネタは沢山ある!という方は大丈夫だと思いますが、私はとにかくアイデアを色々出してみました。とにかく思いつく事をノートにたくさん書き出しました。
- アイデア出しのポイント
大事な事ですが、やはりYAPCのテーマに沿ったトーク内容は採択される率が高いのかもしれません。そして、自分にしか話せないオリジナルな部分があれば、他の応募者とテーマがかぶったとしても有利になるのではないでしょうか。
今回意識していた事は、私はエンジニアではないので難しい技術的なトークは無理(弱点)ですが、逆に非エンジニアの視点での話は自分にしか出来ない(強み)と考えてテーマを決めました。
トークに応募しよう
テーマが決まれば公式サイトのトーク応募フォームから応募しましょう。
この時に大事だと考えていた事は2つです。
- 応募のポイント
- 応募の時期は早めに
- プロポーザルの内容(と文量)
まず応募の時期ですが、締め切りギリギリよりも余裕をもって、できれば早めにと心がけました。
その理由は2つあり、1つ目はトークへの応募を自分のゴールとしていた事です。まさにトークを応募する練習みたいな感じで考えていたので、アイデアもじっくり練り必然的に早めの応募となりました。2つ目は早い時期の応募だと運営側の人にも余裕をもってプロポーザルをじっくり読んでもらえると思ったからです。
そしてプロポーザルの内容ですが、応募の動機や伝えたいこと、テーマとの関連性を丁寧に書くことを心がけました。特にテーマとの関連性を丁寧に説明するは重要かと思います。自分が思っている事を他人に伝えるのは本当にむずかしく、プロポーザルはほんの数行の文章で説明する訳ですから、文章も何度も書き直しました。
YAPC打ち上げの時、自分のトークが採択された理由をとある運営スタッフさんに聞いてみると、きちんとプロポーザルの文章を読んでくれた上で必要だと判断してくれたと聞き、頑張って良かったなと思いました。
スライドを作ろう
まずはテーマに沿って話す順番を箇条書きにして整理しました。
一番伝えたいことをメインに考え、トークのあらすじ、起承転結をノートに色々書き出して考えました。
スライドの作り方ですが、印象的なお題をポンポンポンと書かれる方、ソースコードを書かれる方、色んなスタイルがあると思います。
色々なスタイルがあると思うので、私は過去の発表者の方のスライドを色々見て考えました。スライドを作る時に心がけた事は、1枚に情報量が多くなりすぎて見づらくなるのを避ける事を心がけました。
トークの練習をしよう
トーク採択のメールを受け取ってからは、相当のプレッシャーでした。というのも、ツイッターで著名な方やトーク常連の方が「トーク採択されなかった」というツイートを見て、本当に自分のトークで良いのだろうか?必要とされているのだろうか?と思ってしまう葛藤もありました。ですが、運営スタッフの方もプロポーザルを読んで真剣に悩んでトークを選ばれている姿はKansaiのコアスタッフをしていた時に知っていたので、とにかくトークを採択されなかった方々に失礼にならないよう、全力で頑張ろうと思いました。
そして、会社帰りや休みの日にカラオケボックスに1人で行き、作ったスライドをノートパソコンで再生しながら実際に喋ってトークの練習をしました。これ、かなり重要です。
自分の場合は、時間を測って実際に喋ってみると、スライド作成時に気負いすぎたのか、作ったスライドが持ち時間の約5倍分あったことが発覚しました。
20分、思ってた時間の1/5くらいしかなかった。スライド減らして再構成せねば。
— tomcha (@tomcha_) 2017年6月29日
スケジュール的には、本番の3週間前からスライド作成し、1週間前には完成させてトーク練習を開始するスケジュールでしたが、実際に練習を開始できたのは本番3日前くらいでした。ここからトークの主旨を崩さないでスライドを間引いてトークを短くする、そしてまた練習して時間を測って収まる様にするのがかなり大変でした。
普段は行かないカラオケボックスに4〜5回は行ったでしょうか。自分の喉の限界もあり、1時間かりても20分のトークなので練習は2〜3回しかできません。
実は福岡上陸後、前夜祭が始まるまでに現地のカラオケボックスでも最後の調整と練習をしていました。
実際に本番で喋ってみて、20分のトークでしたが体感では5分くらいでした。それぐらいあっという間に時間は過ぎてしまいました。
トーク後の感想
懇親会で色々な方からトークの感想が聞けて、とても感慨深いものがありました。中でも、ベストトークに票を入れたよと言って下さった方もおられ、心底本当に良かったなと思いました。自分の中ではベストトークで1位を取る喜びに匹敵する、いやそれ以上に嬉しかったですね。なかなか普段の仕事の中では出来ない貴重な体験が出来たことに感謝です。
さて、2018年3月3日にYAPC::Okinawa2018 ONNASONが開催されます。そしてトークの応募はもう始まっています。
Perl入学式の卒業生のみなさんも、少しでも発表に興味があったり、伝えたい事があるなら、トークに応募してみませんか?
自分のトークはYAPCに相応しくないかも?自分のトークはYAPCのレベルに達していないかも?
そんな不安はきっとあると思います。ですが、本当にそうであれば、きちんと運営スタッフの方が判断をしてくれます。
自分の中で出来ることのベストを尽くす事にのみ専念すれば良いと思います。大丈夫です!
臆することなくチャレンジしてみましょう!
そんな感じでYAPC::Okinawaへ架け橋をかけたところで、2017年Perl入学式アドベントカレンダーの記事を締めくくりたいと思います。